memo



箱の中身をひとつひとつ投げつけて
空っぽになった僕の両手では
もう何もつかめないんだろうなんて
悟ったフリをしてヒザを抱え込んだ



夢がどうだとか
並べ立てるキレイゴトが
そこら中に散らばって
汚れてく 霞んでく



星を引きずり落としたみたいな
この街で一体何を目指せって言うんだ?
替わりならいくらでもいるんだって
僕はまたため息を吐く



「上手くやれてる」
なんて
見え透いた言葉を
いつの間に信じ込んでいたのだろう
真っ黒に塗りつぶされたウソを見上げる事しかできない



























ayuse