はたと。
ひょっこり現れた感情にびっくりして、これが自分の感情なのかともう一度驚いて。
そしたら今度はその感情に振り回されて。一挙一動に歓喜して不安になって。
扱い方を知らないのだから当然っちゃ当然なんだけど。
それでもそんな浮き沈みする自分がたまにイヤになっちゃったりして。
自分はちゃんと自分のことを信じてあげなきゃなんていわれてもそんなの辛いことでしかなくって。
ただひたすら自己嫌悪に陥って。
でも自分は自分で生きていくしかなくって。
僕はまだ全然うまく自分をやれてないんだけど。
そういうの、諦めなきゃいけないのかなぁなんて。
そろそろ分かってくる歳にもなってきたし。
すこし悲しくもなる。
僕らは確かに選択肢をたくさん、本当にたくさん捨ててここまでやってきてる。
僕はまだそれを誇ることができずにいる。
今の自分に確証が得られない。
どうやったって最善の選択ばかりだったとは思えない。
これが歳を重ねて生きていくことなのかって思うと少し気が重くなるけれど。
それでもすこしずつ、ほんとうにすこしずつ変わっている自分にはたと気づく瞬間があって。
こんな自分でも時に未来が気になってしまうのです。この先の自分が楽しみになることがあるのです。
それがあるからなんとか進んでみようかなぁ、って思えるのかもしれない。
あゆせ