浮き沈み
浮き沈みというのが誰にでもあるというのを最近ようやく理解した。
程度は人によりけりだけど、訳もなく調子が良かったり悪かったりするのは、満潮と干潮が起こるくらい、投げた紙屑かゴミ箱に入るか入らないかくらいどうしようもないことなのかもしれない。
ってことを最近理解した。
それについて諦めるのはまた違う問題のような気がするけれども、それでもできればここ一番って時には調子の波が来てほしいもんである。
人間にはある感情に到達するまでの順序みたいなのが決まっていて、やる気を出すためのプロセスがわかっていたら一連のイベントをこなした後に高いモチベーションで本番に挑めるみたいだ。
まぁ実際にはそううまくはいかない。
ついこの間までトルコに旅行に行ってきたが、人間黙っているのが一番良くない。
なるべく話をして笑っている方が精神的にも体力的にも参らずにすむ。
僕に限った話かもしれないが、初めて海外旅行に行ってみてそう感じた。
あとは、自己主張と、多少のからかいを含んだ冗談くらいかな。
相手を敬うのは大事だけど、敬っても敬われても結局は疲れるのである。極論。
相手を本気で怒らしてしまっては元も子もないが、忘れたころに少しからかってみてはいかがだろう。
僕は自分でも気づかないうちに口下手になってしまったタチだが、未だに原因が分からない。小学生のころに通っていた塾が原因のような気もするし、中高で男子校だったからかとも思う。それ以前に幼少のころの人見知りがずっと続いているのかもしれない。
正直話すのは好きだし、それで相手が笑ってくれたりすればいいなと思う。そして寂しがり屋でもある。これも最近気づいた。
高校卒業してすぐ、ずっとつるんでいた友達と食事に行ったことがある。彼はしきりに「会話を終わらせる発言が多いよな」と僕を叱咤?した。
それはそうかもしれない。考えるのがめんどくさいのか、さっさと結論を出したいのか、僕は昔から「はじめに⇒結論」という論文の概要よりひどい話し方をしている。
気を付けているつもりだが、口をつくのは会話をキュッとまとめてしまう発言が多いような気がする。自分でもつまらない。
会話をしていて自分の発言がつまらないと実感するのは何とも絶望的なことである。
想像してほしい。誰しも周りに一人はいると思うが、会話に入ろうとはしているけど言うことがいちいちくだらなくて、次第に無視されていく人。いるだろう?
たぶんそれは僕で、僕もそう思ってる。たまに黙って友達の会話を後ろから聞いてる方が楽しかったりする。
正直、それは悲しすぎる。
言い訳をさせていただこう。
僕は一時期、誰だってあるだろう、強烈な自己嫌悪に苛まれた時期があって自分のあれやこれやを否定しまくっていた。今はその三割くらいなんとかカバーできているんだけど、今でも自分の話し方だけは好きじゃなくて、なかなか素の自分でしゃべれたことがない。自分が嫌いな素の自分の話し方を隠そうとして、どうにも気取っているような、頑張っているような、そんな感じが滲み出ている気がする。
みんな、そんなもんなのだろうか?素でなくて何かしら演じている?
キャラ設定はどうしてる?
いつでも「楽しいおしゃべり」というのをしてみたい。
あゆせ