汗は引いていた。 だから、首に巻いていたタオルをポケットに詰め込んだ。 風が吹いて、火照った体を冷やしていった。 ハナミズキの揺れる音がする。 静寂にしみこむようなその音は、すぐに止んで。 僕はふと、見上げた。 頭上には大きく張った枝に、屋根み…
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