めも
顔をしかめ 分かったようなふりをして
「じゃあね」なんて 手を振って
傷ついたヒーローみたいなカッコ晒して
気取ってるつもりなんだろう
痛みに耐える自分を見せたくて
わざと空元気のような声をだして
何も無いところを
ずっとさすってんだ。
ありもしない傷をそんなに思いこみたいのか?
傷ついたフリがやめられなくなってるんだろう
誰かに構って欲しいだけなのだろう
ずっとまえに諦めた夢を
さぞ立派に語って。
とっくに冷めた栄光を
いつまでも眺めて。
そろそろ磨り減ってきたろ?
捨てるのが苦手で、
持ち続けるのも苦手で
くだらないもので両手をうずめて
それが自信であるはずもないのに。
とりあえずさ。
今日はさ。
やめちまえばいいのさ。
立ち向かうのも遠回りもイヤなら
座ってればいい。
ずっとそこに居たまま腐っていくのを待つだけでいい。
それが望みなんだろう?
あゆせ