猶予期間








風は心地いいし、陽もそんなに強くなくて

いい天気ですな、今日は。



なんとかしてこのままの季節で行ってくれないもんだろうか



そしたらもうちょっと日々のんきに暮らしていける気がする

夏の暑さ湿っぽさなんてのは願い下げだ。



こんな日が何かのきっかけにでもなればいいと思うんだけど

どうもそうはいかないようだ。

いつか頭を床に撃ち付けるときが来るだろうにね。



そういえば、こういう面白い話を聞いた。



たとえば、このまま僕が、もしくはあんたが、

なんとなく学校卒業して、

なんとなく就職して、

なんとなく結婚して、

そうしてなんとなく生きるとする。

そのころには何歳になってるかな。

四十くらいだろうか。



さて振り返ってみよう。

どうだい。若い自分を後悔するかい?

タイムマシンが完成したらしい。

どうだい。乗るかい?



俺はたぶん乗るだろうな。

・・・で、戻ってきた。



それが今の僕だ。



こう考えたら、もしくはもうちょっと頑張って変わってみよう、とか思いやすくなるんじゃないだろうか





なるほどね。