TPPについて簡単に。





環太平洋戦略的経済連携協定 -wikipedia-




最近取りざたされているTPPとやらについて、とりあえず見聞きした事を書きます。
僕は社会に弱いし、細かい話は自分もよく分かってないんですが、とりあえず、私的なメモとでも見ていただけたら幸いです。



以下は、主にwikiの内容を自分なりにメモしたものです。

ですから、改変の可能性はたっぷりあります。

またなんか分かった事があれば、加筆、修正していきます。



書法もなんとなくwikiのマネします。分かりやすいんだもん。





■まず「TPP」ってのは、「環太平洋戦略的経済連携協定」というものです。

漢字・・・長いです・・・

要するに、太平洋に面した国同士で経済的に連携して、協力して経済面とか強化してこうっていうことです。

「環太平洋パートナーシップ協定」ともいいます。





■どういうものか?


・もともとは、「小国同士の戦略的提携によってマーケットにおけるプレゼンスを上げること」です。
つまり、言い方はアレですが、
「比較的経済力の弱い国が連携して、貿易とかの国際的なつながりにおいて、もっと利益をあげよう」ってなことです。
なんですけど、今は大国アメリカが加盟して、しかも主導権握ってます。
妙な話です。


・内容についてですが、大まかに、
「工業品、農業品、労働規制、金融、貿易における関税の原則撤去」
「技術の特許、商標などの知的財産権の共有」
「労働規制、環境規制の調和」
「金融・電子取引・医療サービスの調和」
「貿易紛争の解決」
などといったものです。
語弊のある言い方(笑)をすると、「関税自主権の廃棄」です。そして、「人の移動の自由化」です。


少し前に、日本が外国の看護師、介護福祉士の受け入れを行ってましたね。あれは一つの例です。


■そうするとどうなるか、っていうと、


外国産の車とか、食べ物とか、そういうものが安く買えるようになります。
日本の商品は海外にとっては質が良いと思われるので、安く、多く売れる事になります。
また、人が国境間を自由に移動するため、企業の国際的な発展が見込める一方で、雇用がより厳しくなります。
平たく言うと、外人が日本の企業に参入してくる、ということです。
結果、企業はやはり有能な人材が欲しいですから、それからすると人材の資源が莫大に増えるわけで、そんな中雇用を得られるのは「能力のある人間だけ」という、まあ日本の好まない、差別的で弱肉強食ともいえるような状況になると思います。皮肉にも。


また、医療、福祉の点が強く懸念されています。
国籍のさまざまな患者が膨大になるわけですから、その管理だけでも大変ですし、また(日本に比べて)質の悪い保険などが乱入して、「アメリカ式のルール」の押し付けに遭う危険性も十分あると思います。
つまり、現実的な問題、医療費の負担が激増する、ということです。それだけ今の日本の保険はレベルが高いものだということです。




■つまり?


確かに、利益は見込めるようです。多少。
内閣府の試算で、「10年間でGDP2.4-3.2兆円の増加」、
これに対し農水省、「11.6兆円の損失と雇用340万人減(代替の生産活動が一切行われない場合)」


すっっっっっくなすぎます。「10年」ってのは、多くの新聞では記載されなかったそうですが、つまり「-兆円の利益」って文字が書きたかったからに他ありません。
年になおすと、2700億円ほどです。
だいたい、参加していきなりそこまでの利益が見込めるとは到底思えない。
というのも、日本との貿易量が大きい中国や韓国が参加していないんです。そのうちの一つのアメリカは今経済危機まっ最中で、日本を引きずっています。そんな国とこれ以上の密接な経済的関係は必要ありません。
国債が数百兆円もあるんです、日本。
そっちの「兆円」を叫べよ、マスコミ。




■さまざまな見解など


日本は今、絶賛迷走中ですが、他国はどうなんでしょうか?
参加したがっている国もある一方で、参加のための市場開放が不十分であるとして拒否されていたり、
自国に不利益があると判断し、不参加を表明している国もあります。
日本は、「与党を筆頭として」さまざまな意見に分かれています。
以前から民主党は、「参加しなければ、アジア太平洋の実質的な貿易・投資のルール作りが進み、APEC加盟国との間に支障が生じる可能性がある」として、「アジアの活力を取り込む」と言う名目で参加を検討していました。
「国を開く」という観点から、「貿易の自由化いかんにかかわらず、このままでは日本の農業の展望は開けない」として農業の競争力強化への取り組みを行っていく、としています。




■僕は関係ない話をする。


彼らは「国を開」いて、日本の産業を強化していく、といっているんですが、それでは遅すぎると思います。
参加するまでに、しっかりした産業を成り立たせるべきです。
今この状態で参加に到れば、日本の農林水産業は壊滅し、海外に飲み込まれるでしょう。
「新たな展望」どころか、消えてなくなってしまいます。
つまり、それほど弱っているのではないか、と僕は考えとるわけです。


 「貿易自由化」  「人の移動の自由化」


この二つは、ものすごく恐ろしい。これらが成り立つ日本で、僕は生きていく自信がない。


正直に言いますと、僕はTPP参加に賛成派です。
確かに、農産業への刺激となるだろうし、貿易が促進されれば、多くの国とのつながりは強化され、日本が豊かになりうる道は存在すると思います。
ただし、それは日本の農産業が十分な国際競争力をもち、相当な確固たる具体的な政策方針が決定した暁の話です。(別に悲観しているわけじゃないですよ。


民主党は、問題の多さと、判断を迫られて、焦っています。それを証拠に、TPP参加如何の決断を、野田総理大臣に丸投げしました。
あれを聞いたとき、驚いて、もう民主党が嫌になりました。
彼らの「その場限りの」言葉に耳を貸してはならない。そう思いました。
民主党はこんなのばっかりです。
「今がダメだから」、「何かを変えなければならないから」、だから「とりあえず何かを始めてみよう、止めてみよう」※ただし、ノープランで。
民主党政権交代時から、なにも変わって無いんです。
野党が長く、時間は腐るほどあっただろうに、なんの実用的な方策を練る事もなく、適当な言葉を吐きまくり、いざ舞台に立ってみれば、頭は真っ白、威勢良く「これから頑張っていっぱいやります」とか言いながら、「勉強してみたらやっぱりダメでした」・・・・・・


バカにされてるとしか思えない。
ふざけてるとしか見えない。
彼らの言葉はその場限りで、思いつくままにベラベラとよく喋り、国民のご機嫌を取ろうとしているだけです。

国民の耳障りのいい言葉を垂れ流しておけば、きっと支持して言う事を聴いてくれる。
そう思われてる。
このまま僕ら国民が、上から恵授されるサービスや権利にぶら下がって何も考えずに「俺が選挙に行ったってなにも変わんない」とか言ってたら、気がついたら全てがひっくり返って民主党による独裁政治が布かれていることでしょう。


同じ事はマスコミにも言えます。
今の民主党はマスコミとよく似ている。
僕らの目や耳をひくような刺激的な言葉を垂れ流している。
今の僕らの「情報」は、もはやマスコミによって独裁の下にあると言えると思います。


マスコミは、情報を切り貼りして、色をつけて「装飾」をして見栄えを良くしてから、僕らにみせる。
それらはいつだって、むやみに人の情感を掻き乱し、一方的な強い主張を奥底で繰り返し、僕らの思考を限定していく。
僕らが、情報は平等に正確に伝えられるものである、と認識していて、そこに何一つの疑いを持とうとしないから、決定的な作為に気づく事が出来なくなっています。


本当に、マスコミやマスメディアの発する情報を、頭から信じないで欲しいです。
彼らが望んでるのは、平定とか、平和とか、平等とか、そんなのほほんとしたものじゃないんです。
もっと荒々しくて、流動的で、いつどこで、誰が、どんな事をいって、どのような問題があって、誰が怒ってるか、そしてどうなるのか、…なあ、ほら、面白いだろ?
彼らは今や、そう言いたいんです。




自分で考えて、それが何のことを言っているのか、その裏側にある「マスコミ」っていうものを、ちゃんと認識してみてください。
僕らのもとに届く情報は、きっと正確でしょう。でもその書き方であるとか、表示の仕方とか、どこか作為を感じないか、気をつけてみてください。


もちろん、僕の文章もしかり、です。




■最後に


ほとんど僕が好きなことをだらだら喋ってしまいましたが、一応僕の意見をスラリとまとめておきます。


「TPPの参加の如何だけで言うならば、僕は賛成です。ただし、今は、少なくとも以前の状態に戻るまでは、被災地の復興に全力・全精神を向けてほしい。他のことにわき目を振ってほしくない。また、政府はもっと日本の内側を見直すべきです。最近、国際関係などばかりで、国内の事情を軽んじているように思えます。まず国内産業の力を強化し、それから国際社会との競争の場へ自信を持って加わればいい。」


そう思います。