ところどころ歯にものの詰まった芝刈り機みたいに僕の生活は回っています
芝を刈り取っていってます。


ときどき風が吹いて草葉が揺れるのを僕は楽しみにしてる。
陽があまりにも暑いから目に入る汗も拭うことができなくて、悲鳴を上げて進むそれを僕は両手で押していく


後ろには不揃いに切り取られたボサボサの芝が神経質そうに立ってる
切っ先はそこで鋏に横切りされたみたいに鋭い。
あとで刈りなおさなくちゃならない。刈りなおさなくちゃならないんだ。



滴る汗に、時たま感じるかすかな風を待ち望んでいる。
この憂さを少しでも晴らしてくれるのではないか、と。


















あゆせ